2018年11月30日金曜日

介護における声かけに着目した介護職員に対する支援システムの提案

今回の輪読は「介護における声かけに着目した介護職員に対する支援システムの提案」を読んだ[1]。

論文概要

介護職員が正しく介護サービスを行えているかスマートフォンの音声認識を利用しテキストデータに変換しることで評価するシステムについての論文である。音声から必要な介護用語を抜き出せた割合は雑音無しの場合は67%、雑音有りでの場合は30%であった。評価方法には正規化レーベンシュタイン距離を用いたが検索結果の適合率を上げるために工夫する必要があるそうだ。

所感

普段介護現場がどのようにICT技術を使うのか知ることがなかったため、介護の評価を行うためにこのようなシステムを作り上げたのは興味深かった。テキストデータに変換した音声をMeCabを利用すると簡単に形態素解析できると知ったのでゼミでやってみたいと思った。雑音についてはマイクを用いたりして対策するそうなので、評価方法さえ見直せば介護現場で有用に活用できるシステムだと感じた。こうした音声認識技術を医療現場でどのようなことに利用できそうか考えたい。

参考文献

[1]佐藤央渉、澤本潤、杉野栄二:介護における声かけに着目した介護職員に対する支援システムの提案.「情報処理学会研究報告」, 2014.


【関連文献】 


  1. 在宅医療・介護従事者間のコミュニケーションを支援する音声つぶやき SNS
  2. 医療・看護・介護サービスにおけるコミュニケーション革新
  3. サービスの質を高める音声つぶやきによる気づきプラットフォームの研究

【音声認識エンジン】


  1. Julius
  2. Google Speech API の使い方 日本語音声をテキストに変換してみよう
  3. 音声操作にも。MonacaアプリとGoogle Cloud Speech APIで音声認識を実現しよう
  4. Monacaアプリで音声操作を可能にするdocomo発話理解APIの紹介
  5. モナカプレス

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