2019年1月16日水曜日

携帯情報端末を用いた電子カルテへの写真登録システムの構築と評価

今回は「携帯情報端末を用いた電子カルテへの写真登録システムの構築と評価」を読んだ[1]。

論文概要

富山大学附属病院ではスマートフォンより無線LAN経由で撮影した写真を電子カルテに経過記録として転送する臨床写真登録システムを電子カルテの拡張機能として稼働させた。2015年1月から12月までの臨床写真登録システムの利用状況は3408件であり、従来利用していたデジカメは1434件であった。前年のデジカメの写真登録件数は1251件でデジカメは従来通り必要であるが、電子カルテへの総写真登録件数は増加しており業務の効率化に寄与できたといえる。

所感

実際の病院現場でスマートフォン端末をどのようなことに活用できるのか参考になった。病院現場でスマートフォンを用いるためには真正性をより担保する必要があることがわかり、どのような手段をとれば認証に時間や手間がかからず、本人が利用していることが確認できるのか考えるのも研究として面白いのではないかと思った。スマートフォンを紛失するリスクに対しても考えられており、患者さんの個人情報を守るための対策として必要な機能なども学ぶことができた。病院側の利用するアプリケーションを作成する際には是非取り入れていきたいと思う。

参考文献

[1]辻岡和孝、中川肇:携帯情報端末を用いた電子カルテへの写真登録システムの構築と評価.「医療情報学」, 197-204, 2017.


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